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おりひめ11-2 [おりひめ]

一年間だけ顧問をされたT先生が格調高い詩を寄稿しています。

「価値ある終幕の追慕」

今にして思う。・・・・・・コップの中の静かな日々、そこは、真っ白い空間の中をスローモーションで走るような”記憶の宝庫”

 

霜雪の帳をかすめ茫洋と広がる地平に

今根ざした新しい詩歌は

限りなく燃え栄る言寿ぎの意をこめて

万般 遥(カ)上に注ぎ生まるる

若きらよ

正諫の道に軌う心の温もりが

やがて哮りくる飛沫となりて

林泉と林薄の脈ある此処に

枯栄の情を心に施そう

織姫の春秋、そこは自由を保障された”ユートピア”の青春の舞台だった。風景、物、自然の瞬間的事象の中に歴史の顔が浮かび、内実の想念が呼びさまされる。

東雲は今、紫紺の光沢を掲げた

---去りゆく者よーーーーー

山河襟帯のみどりは

旅立ちの色彩と妥協を許さない感動を刻み

間奏曲の醸しだす愛惜の戯曲は終わった

---しかしーーーーー

たゆまぬ千々の響と

久遠の残光にこそ

限りなき飛翔の春は展開されてゆくのだ

怒涛の中の歓呼、歓呼の中の怒涛、玉響の昂揚、虚妄のユートピアのように一つの淡い想い出になってしまうというのだろうか、そのなかの真実、人生は万言でしか語れない。

ロードゲームに出た旅芸人のような不安定さ、がむしゃらで、精一杯で・・・・・・しかし確かに息づいておりました。

永遠の響と

自然の織りなす踏青に

喜雨をたしかめる指揮者のタクトは振られた

勇壮な追憶の視覚と鋭声は

測り知れない群青の世界を創りだした

ソプラノ アルト バスの醸しだす旋律は風致を極め

呼吸身に迫る立体的音響は多彩な心の微動となって感動を映発させた

永遠の響と

高調された眼界の道程に立って

---指揮者よーーーーー

今一度朝光を胸に掲げよう

一つの使命を終えて、織姫は三年間の春秋にピリオドをうつ。全国大会出場という足跡を残して


おりひめ第11号より転載


山荘廃止の議論がPTAより起こり、「存続嘆願書」を学校に持参、その時に丁寧に対応して下さった校長先生がT先生でした。もう一廻り以上も昔の話になりました。

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