玉川SPA JULY 2012 【7日目~最終日】 [旅日記]
【7日目】
この一週間、食っちゃ寝 飲んじゃ寝 気が向いたら温泉・・・と湯治生活を満喫してきました(不思議と体重は増えません)
が・・・
早いもので、もう7日目の朝が明けました。
焼山のご来光
いつもの様に岩盤浴に行き、温泉で汗を流してから
話しの種に歩いて15分ほどの「新玉川温泉」に出掛けました
「入浴券」は自炊部の受付の方から「サービス」で頂きました
画像はありませんが 「新玉川」は一流ホテルといってもいい佇まいです
どうやら 長期滞在の湯治客は「玉川」 観光がメインのショートスティの方は「新玉川」と
棲み分けがされている様です
同じ源泉から引いているお湯も、「新玉」は混ぜ水が多くしてあるのかマイルドな肌触りです
昼食後、本を読んだり昼寝をしたりしてダラダラ過ごすと
「あっ」というまに夕食の時間となりました
玉川最後の晩餐は地元秋田牛の「すき焼き」です!
ウチは元々は両親と男兄弟3人の5人家族で
正月とかのハレの日はすき焼きがよく食卓に並びましたっけ
肉の奪い合いで喧嘩がはじまる様な 賑やかな家庭でした
今、ここに父がいたら、どんなに楽しいだろうと思います
人生の後半に、病魔に取り憑かれ
長い間辛い思いをした父です。
父から愚痴の類は聞いた事はありませんでしたが
「何で俺ばかりに病気がつくんだ・・・」
時々こぼしていたと、母から聞きました。
父が亡くなって来年でもう10年になります。
「孝行を したい時には 親はなく」
「さればとて 墓に布団は 着せられず」(東京物語)
の心境です・・・
幸い、母はまだまだ元気で
私の前で「フーフー」と肩で息をしながらすき焼きをつついています。
夕飯も一段落した19時30分頃
「盆踊り大会の練習を行いますので、皆様、旅館部前の広場にお集まり下さい」
館内アナウンスがありました
来週 盆踊り大会が開かれる様です
旅の思いでにと母と家内が踊りの輪に加わります
なぜか「東京音頭」を繰りかえし練習しています
指導の法被姿の女性、よく見ると旅館部のフロントの方です(美人)
明るくて景気のいい曲ですが、なぜか私にはもの悲しく響きます
久々に踊って上機嫌の母です
風呂あがりの 母にカメラを向けます
いつもなら「浴衣姿 撮るな」で逃げる母ですが
今夜は目を細めて笑っています
「坊さんが ありがたいお経 読みたくなるような いい写真とってやるさ」
酔った私の軽口にも母はニコニコしています
なんだかちょっと泣けてきました
死んだ親父や昔のことを思いだすのも
たぶん、旅の慕情と温泉燗したお酒のせいでしょう。
〔本日の湯治メニュー〕
岩盤浴2回 各40分 入浴3回(内 新玉川1回) 100%源泉湯 浸頭湯 各30分×3
【最終日】
毎日通った岩盤ロードも、これが最後かと思うと感慨ひとしおです
噴き出る蒸気でジャガイモとにんにくを蒸かしています
「源泉の大噴」です 噴出量 PHとも日本一だそうです
岩盤浴でびっしりとかいた汗を大浴場の100%源泉湯で流して
朝食は昨夜の残りのすき焼きにご飯をいれて「おじや」にします
残った食材で使えるものは顔見知りになった人達に託して
自炊部受付の方のお見送りを受け
午前10時に玉川を後にしました
帰りは急ぐ旅でもなく、道の駅ごとに買い物や食事をして
午後9時自宅到着、ゆっくり11時間かけて無事に帰ってきました
温泉のせいで体からすっかり毒が出たと信じている母は、来年も行く気充分です
私の顔を見る度「来年も行こうての」と言います
宿泊の受付は半年前から始まります。
半年も先の話ですから「うん、まぁ、行けたら行こうて・・・」と答えています
コメント 0